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SES協業とは?協業パターン・メリット・トラブルとパートナーの選び方

SES業界ではエンジニア不足や案件の多様化により、企業同士が連携してプロジェクトを進める協業が行われています。

案件への参画機会を広げたり人材不足を補ったりできるのが協業のメリットです。その一方で、情報の共有不足などによりトラブルに発展することもあります。

本記事では、SES協業の基本的な仕組みや具体的なパートナーシップの例、メリット、よくあるトラブルについて解説します。協業を検討中の場合や協業先を探している場合は必見です。

SESの協業とは?

SESの協業とは、SES事業を行う企業同士がパートナーとして連携し、案件やエンジニアの情報を共有しながらプロジェクトを進める取り組みです。

IT業界全般でエンジニア不足や案件の多様化が進んでおり、自社のみで要求に応えることが難しいケースも少なくありません。こうした背景から企業同士がパートナーシップを構築する協業関係が広がっています。

SES事業における協業とは単なる人材提供とは異なり、企業が連携し双方の強みを活かしてビジネスを拡大していく点が特徴です。

SESの協業事例

協業の形を理解しておくことで、自社に合ったパートナーシップを検討しやすくなるでしょう。ここでは、SES業界でよく見られる代表的な協業パターンを紹介します。

案件の共有

SES企業同士が案件情報を共有することで、案件への参画機会を得る協業パターンです。

自社で対応できない案件やリソースが不足している案件を協業パートナーへ回せば、スムーズに案件を進められる場合があります。また、案件を紹介し合う関係を構築することで、継続的なビジネス機会の創出にもつながります

人材の共有

エンジニアの稼働状況に応じて人材を相互に提案する協業パターンです。

SES事業によっては案件のタイミングによって、待機中のエンジニアが発生することも珍しくありません。協業パートナーと人材情報を共有しておけば、稼働機会を増やし、エンジニアの待機時間を削減することにもつながります。

共同での提案

複数のSES企業が連携し、プロジェクトに共同で提案する協業パターンです。

大規模な開発案件や高度な技術を求められるプロジェクトの増加に伴い、共同で提案する協業の事例が増加しています。単独では対応が難しい場合でも、協業企業と連携することで案件に対応できる可能性が広がるでしょう。

技術の補完

企業ごとの得意分野を活かして、技術領域を補完し合う協業パターンです。

例えば特定の開発言語や技術などに強みを持つ企業とパートナーシップを構築することで、自社のみでは対応できない案件にも参画しやすくなります。対応領域を拡大したい際に最適な協業の方法です。

SES企業が協業する4つのメリット

協業体制を構築することで、リソースを補完しながら幅広い案件に柔軟に対応できるようになります。

以下では、パートナーシップの構築による4つのメリットを解説します。

IT人材の不足の解消につながる

SES企業がパートナーシップを構築することで、エンジニア不足の解消につながります。

IT需要は今後も拡大が見込まれている一方で、労働人口の減少により、需要と供給のギャップが広がっているのが現状です。

このような背景から、自社のみで優秀なエンジニアを採用し、確保するのは年々難しくなっています。

SES事業を行う企業同士が協業することで、人材や案件の情報を共有できるようになります。あらかじめパートナーシップを構築しておくことで、案件ごとに適したエンジニアを柔軟にアサインできる体制を整えられるでしょう。

待機者を減らせる

協業することで、エンジニアの待機期間を減らせる可能性があります。

SES事業では、案件のタイミングや条件によってエンジニアが一時的に待機するケースも少なくありません。待機期間が長くなると、エンジニアの稼働率が下がるだけでなく、企業にとってもコストの負担が大きくなります。

協業パートナーとのネットワークがあれば、他社の案件に参画できる可能性が広がります。その結果、待機期間の短縮につながるでしょう。

案件の拡大につながる

SES企業同士が協業することで、大型案件や上流工程への参画など、対応できる案件の幅が広がります。

企業が新たに取引先を開拓する場合、実績や評判の確認、与信調査などを行う必要があります。そのため、契約締結までに一定の時間がかかるのが一般的です。

一方で、ビジネスパートナーとして連携している企業から案件を紹介してもらえる場合、直接の取引実績がない企業の案件にも参画しやすくなります。

協業関係を築くことで、案件の選択肢を広げることが可能です。

対応できる技術領域を広げられる

ビジネスパートナーと連携することで、対応できる技術領域や業界の幅を広げられます。

SES案件では、プロジェクトごとに求められる技術スタックや経験領域が異なります。自社のエンジニアだけでは対応が難しい案件でも、協業パートナーのエンジニアと連携することで案件に参画できる可能性が高まるでしょう。

また、さまざまな技術領域や業界のプロジェクトに携わる機会が増えることで、エンジニア自身のスキル向上にもつながります。

協業により参画できる案件の幅を広げることで、自社エンジニアの仕事への満足度も向上させられるでしょう。エンジニアの満足度が高まることで、定着率の向上や採用時の訴求力強化にもつながります。そのため、採用においても他社との差別化を図ることが可能です。

以下の記事では、SESエンジニアが仕事に不満を持ちやすい理由や構造について解説しています。SESエンジニアの採用や離職に悩んでいる場合はぜひご覧ください。

関連記事:SESはやめとけ?現場の実態と構造から見える本当の課題

【要注意】よくあるSESの協業におけるトラブル

SESの協業は案件機会の拡大や人材不足の解消につながる一方で、企業間の連携がうまくいかない場合にはトラブルに発展する可能性もあります。

特に、条件面の認識違いや情報共有の不足などは、協業関係に影響を与えることも少なくありません。ここでは、SESの協業でよく見られる代表的なトラブル事例を紹介します。

案件の条件や単価の認識違い

協業において、案件の条件や単価に関する認識の違いがトラブルにつながるケースはゼロではありません。

稼働条件や単価の取り決めが曖昧なまま案件に参画してしまうと、後から条件の認識に相違が発生することがあります。特に、プライム案件でない場合は、情報伝達の過程で条件が変わってしまう可能性もあるため注意が必要です。

認識の相違によるトラブルを防ぐためにも、契約条件や単価、稼働形態などを事前に整理し、双方の認識をすり合わせておくようにしましょう

エンジニアの引き抜きや契約トラブル

協業関係にある企業同士でも、エンジニアの引き抜きや契約トラブルが発生する場合があります。

よくあるのは、参画案件でエンジニアのスキルや実績が評価され、別の企業から声がかかるケースです。引き抜きが発覚すると企業間の信頼関係が崩れる原因になります。

契約内容に引き抜き防止条項を設けるなど、トラブルを未然に防ぐためのルールを定めておくことが大切です。

スキル不足による契約の打ち切り

SES業界では、エンジニアのスキル不足が原因で契約が途中で終了するリスクもあります。

案件に求められるスキルや経験とエンジニアの能力が一致していない場合、プロジェクトの進行に影響が出る可能性も否定できません。

アサイン途中での打ち切りを防ぐためにも、営業担当にはスキルや要件を正確に把握しエンジニアに共有することが求められます。

コミュニケーション不足によるミスマッチ

協業関係がうまく機能するかは、企業同士のコミュニケーションに大きく左右されます。

連絡頻度が少なかったり情報共有のタイミングが遅れたりすると、参画条件やエンジニアの希望にミスマッチが生じる可能性があります。

適切なパートナーシップを維持するためにも、定期的に情報交換や打ち合わせを行いましょう。適宜、情報を共有することで認識の不一致を防げます。

SES協業パートナーの選び方

適切なパートナー選びが協業を成功させます。

長期的なパートナーシップを構築できそうかという視点で、以下3つのポイントを確認しましょう。

得意領域や技術スタックが補完関係にあるか

協業パートナーを選ぶ際には、企業同士の得意領域や技術スタックが補完関係にあるか確認しましょう。

例えば特定の技術領域や業界知識に強みを持つ企業が集まることで、自社単独では参画できない案件にも対応できる可能性が広がります。

互いの強みを活かせる関係であれば、案件の幅も広がり価値の高い協業になるでしょう。

取引実績など信頼できる土台があるか

SESの協業では企業同士の信頼関係が非常に重要です。そのため、パートナー企業の取引実績や事業内容などを事前に確認しておきましょう。

これまでの案件実績や取引先企業、エンジニアのスキル領域を確認することで、安心して協業できるか判断しやすくなります。

また、既存の取引先や業界ネットワークからの紹介も信頼性を見極める一つの材料になるでしょう。

契約条件や商流の透明性は保たれているか

契約条件や商流の透明性も重要なポイントです。単価や稼働条件、契約形態などの情報が曖昧なまま案件を進めると、後から認識の違いが発生する可能性があります。

また三次請けなど商流が複雑になると情報伝達が遅れたり、条件が正確に共有されなかったりするリスクもあります。トラブルを防ぐためにも、契約内容や商流の構造を事前に確認し、双方が納得したうえで進めることが重要です。

SESの協業を成功させる3つのポイント

SESの協業を成功させるためには、企業同士が信頼関係を築きながら長期的に連携することが重要です。

特に、以下のポイントを意識すると健全なパートナーシップを構築しやすくなります。

  • 案件や人材情報を共有する
  • 定期的にコミュニケーションを取る
  • 信頼関の構築に努める

 

まず重要なのが、案件や人材情報を正確に共有することです。協業関係にある企業同士で情報を整理し、共通認識を持ったうえで案件を進めましょう。

また、定期的にコミュニケーションを取ることも欠かせません。案件状況やエンジニアの稼働状況などを共有する機会を設けることで、条件の認識違いや情報の行き違いを防ぎやすくなります。

さらにSES業界では長期的な信頼関係の構築が重要です。短期的な利益のみを追求するのではなく、互いの強みや状況を理解しながら協力関係を構築しましょう。

これらのポイントに注意することで、安定した案件の連携や人材提案が可能になります。継続的なパートナーシップを意識することが、SESの協業を成功させるポイントです。

SESの協業パートナー様を募集

下記の分野での対応を得意とする株式会社BTMでは、SES事業の協業企業様を募集しております。

株式会社BTMのSES事業の特徴

株式会社BTMのSES事業の特徴

株式会社BTMではDX推進事業の一環として、ITエンジニアリングサービス(SES事業)を展開しています。

当社のSES事業では短期的なマッチングではなく、プロジェクトの成功を見据えた協業体制を重視しています。エンジニアのスキルや経験だけでなく、プロジェクトとの相性やコミュニケーション面も含めて人材提供を行っている点が特徴です。

また、全国のパートナー企業様とのネットワークを活かし、多様な案件や人材情報を共有できる体制を構築しています。10,000件を超えるつながりを通じて、企業様のニーズに合わせた柔軟な協業が可能です。

BTMのSESパートナーシップにおける考え方

短期的な案件や人材のやり取りではなく、長期的な協業体制を構築できる企業様とパートナーシップを構築したいと考えております。

SES業界ではエンジニア不足や案件の高度化など、単独では解決が難しい課題が増えています。そのため、企業同士が強みを掛け合わせ補完し合う協業体制が重要です。

定期的な情報交換や連携を通じて信頼関係を構築しながら、継続的なパートナーシップを目指しております

SES協業に関するお問い合わせ

株式会社BTMでは、SES協業パートナー様との連携を積極的に進めています。

「案件はあるが、エンジニアのリソースが不足している」

「待機中のエンジニアの稼働先を探している」

「新しい技術領域の案件に対応できるパートナーを探している」

このようなお悩みをお持ちの企業様はぜひ一度ご相談ください。情報交換からでも構いませんので、まずはお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

お問い合わせ|株式会社BTM

株式会社BTMへのお問い合わせやご質問などはフォームまたはお電話から承ります。

株式会社BTM

SESの協業や開発の
ご相談・ご依頼

BTMではSESパートナー様を随時募集しております。
システム開発や基幹システムの乗り換えなど、開発支援に関するご相談・ご依頼にも幅広くお応えしております。

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