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外注がうまくいかないのはなぜ?独自アンケートで原因を調査

外注がうまくいかず、期待した成果が出ないと感じている企業は少なくありません。

依頼したはずの業務が思うように進まない、認識の相違や手戻りが発生するといった課題は多くの現場で共通しています。このような問題は外注先のスキルだけでなく、進め方や体制に原因が隠れている可能性があります。

本記事では、外注がうまくいかない要因をアンケート結果をもとに整理し、現場で起きやすい失敗パターンと改善のポイントを解説します。

【アンケート結果】外注がうまくいかない原因

プロジェクトがうまくいかない原因についてのアンケート結果

外注がうまくいかない背景には、いくつか共通する要因があります。

そこで本記事では、株式会社BTMがプロパーエンジニアを対象に実施した「プロジェクトがうまくいかない要因」に関するアンケート結果をもとに整理します。

本アンケートは外注がうまくいかない原因に限定したものではありませんが、回答内容の多くは外注プロジェクトにも共通する課題です。実際に、外注がうまくいかないケースでも、進め方やコミュニケーション、体制に起因する問題が重なっていることが少なくありません。

主な回答は以下の通りです。

  • コミュニケーション不足
  • スケジュールが非現実的
  • 要件の変化が多い
  • スキルのミスマッチ
  • チーム体制が不明確

 

いずれも単独で問題になるというより、相互に影響し合いながらプロジェクトの難易度を高めていきます。たとえば、要件変更が多い状況でコミュニケーションが不足していれば、認識のズレが拡大しやすくなります。さらに、体制が曖昧なままでは対応の遅れにもつながるでしょう。

アンケート結果から見えてくるのは、外注の成否は個別のスキルや一時的な対応だけで決まるものではないという点です。進め方や関係性を含めた全体設計が、結果を大きく左右するといえます。

関連記事:ITプロジェクトが失敗する5つの原因とは?92名の現場データから解説

外注がうまくいかない5つの失敗パターン

外注がうまくいかないケースにはいくつか共通するパターンがあります。先ほどのアンケート結果で見えた要因をもとに、現場でどのような形で問題が現れるのかを具体的に整理します。

認識の相違

最も多いのが、発注側と外注先の認識が相違しているパターンです。

要件や成果物のイメージが曖昧なまま進行すると、双方の理解に差が生まれます。初期段階では小さな相違でも、開発や制作が進むにつれて差が広がり、最終的には大きな手戻りにつながるでしょう。

特に、要件の変更が頻発している場合や、コミュニケーションが不足している状況では、ズレが顕在化しやすくなります。

例えば「使いやすい画面」「シンプルな設計」といった抽象的な表現は、人によって解釈が異なります。具体的な基準が共有されていない場合、完成後に期待していた内容と異なると感じるケースも少なくありません。

認識の相違は、要件定義の段階でどれだけ具体化できているかに大きく左右されます。

丸投げ

丸投げの状態では、外注がうまくいかないリスクが一気に高まります。

要件の検討や意思決定まで外注先に依存してしまうと、発注側はプロジェクトの状況を把握しづらくなります。レビューや確認の頻度が下がり、気づいたときには方向性が大きくズレていることもあるでしょう。

また、外注先としても判断材料が不足しているため、無難な提案や前例の踏襲に寄りやすくなります。誰が意思決定を担うのか不明確なまま進んでいるケースも多く、責任の所在が曖昧な状態に拍車がかかるでしょう。

外注はあくまで役割分担であり、意思決定まで委ねてしまうと進行のコントロールが難しくなります。

コミュニケーション不足

情報共有の不足も、外注がうまくいかない典型的な要因です。

進捗や課題が適切に共有されていないと、問題の発見が遅れます。小さな違和感の段階で対処できず、後から大きなトラブルとして顕在化することも少なくありません。

コミュニケーション不足が原因で外注に失敗するのを防ぐためにも、以下の点をあらかじめ決めておきましょう。

  • コミュニケーションの頻度
  • コミュニケーションに使用するツール
  • 報告に使用するフォーマット

 

発注側が情報共有のルールを定めることで、コミュニケーションの質を改善できます。

スキルのミスマッチ

依頼内容と外注先のスキルや技術が乖離しているケースも外注に失敗しやすくなります。

例えば、発注側が求める技術や進め方が異なる場合、期待通りの成果が出ないことがあるでしょう。

スキルのミスマッチは、選定段階での見極めと業務内容の具体化によって防ぎやすくなります。

体制の不備

プロジェクトの体制が整っていない場合も、外注はうまく機能しません。

発注側に意思決定者がいない、窓口が複数存在する、役割が曖昧といった状況では認識に相違が発生しやすくなります。そのためプロジェクトの進行が滞りやすくなるでしょう。

また、外注先の稼働体制が不安定な場合も同様です。度重なる担当者の変更やリソース不足などがあると成果物の品質や納品スピードに影響が出ます。

外注の成果は、プロジェクトの稼働体制によって大きく左右されます。

アンケート結果で分かった外注を成功させるコツ

株式会社BTMがプロパーエンジニアを対象に行ったアンケート結果よりわかった外注を成功させるコツを紹介します。

目的・要件が明確になっている

目的や課題が整理されている場合、プロジェクトは安定しやすくなります。

実現したいことや成功の基準が明確であれば、外注先も判断軸を持って動けるため、認識のズレが生じにくくなります。また、、適切な進め方や改善提案も引き出しやすくなるでしょう。

初期段階でどこまで具体化できているかが、その後の進行に大きく影響します。

情報共有とコミュニケーションが円滑に進む

情報共有が円滑で日常的なコミュニケーションが活発な企業ほど、プロジェクトの成果が出やすい傾向にあります。

必要な情報が適切なタイミングで共有される環境では、外注先も状況を正しく理解しやすくなります。決定事項の背景や前提も伝わるため、認識の相違が起きにくくなるでしょう。

また、担当者と開発メンバーの距離が近い場合、細かなニュアンスや意図も伝わりやすくなります。小さな違和感を感じた段階で共有できるため、大きなトラブルへの発展も防ぎやすくなるでしょう。

現場に裁量がある

現場に一定の裁量がある環境も、外注の成果に大きく影響します。

技術的な選択や進め方に柔軟性がある場合、状況に応じた最適な判断が可能です。一方で、細かい意思決定まで都度確認が必要な体制では、対応のスピードが落ちやすくなります。

任せる範囲を適切に設計することで、外注先の強みを引き出しやすくなるでしょう。

外注先の提案を受け入れる姿勢がある

外注先からの提案を受け入れる姿勢も、プロジェクトの質を高める重要な要素です。

意見が通らない環境では、外注先は指示された範囲での対応にとどまりやすくなります。その結果、付加価値のあるアウトプットが生まれにくくなるでしょう。

現場に近い立場にいるエンジニアは、課題や改善余地に気づきやすい存在です。その提案を取り入れることで、より現実的で効果的な解決につながる可能性があります。

継続的な関係を重視している

短期的な成果だけでなく、継続的な関係を前提としている企業も、外注がうまくいきやすい傾向があります。

長期的な視点があれば、双方が改善を重ねやすくなり、プロジェクトを通じて得た知見も蓄積されます。

関係性を積み重ねていくことで、より安定した進行につながるでしょう。

【フェーズ別】外注を成功させるためのポイント

外注を成功させるためには、進行中の対応だけでなく、発注前からトラブル時まで一貫した考え方が求められます。どのフェーズで何を押さえるかによって、プロジェクトの安定性は大きく変わるでしょう。

ここでは、フェーズごとに重要なポイントを整理します。

発注前のポイント

外注の成果は、発注前の準備段階で大きく左右されます。

最初に整理しておきたいのは、目的と成功基準です。実現したい事柄や成功の定義を明確にすることで、外注先と認識をすり合わせましょう。

あわせて依頼内容や役割も明確にする必要があります。社内で対応する範囲と外注に任せる範囲を整理しておきましょう。

外注先の選定においては、進め方が自社に合うかも重要な判断軸です。コミュニケーションの取り方や提案内容などを確認しましょう。

進行中のポイント

プロジェクトが動き出した後は、状況を継続的に把握できる状態を維持することが重要です。進捗を可視化するために、タスク単位で状況を整理し、誰が見ても現状が分かる形で管理しましょう。

また、定期的なミーティングを通じて課題やリスクを早い段階で共有することも重要です。

レビューの精度も成果に直結します。発注側が求める内容を明確にし具体的なフィードバックを行えば、方向性のブレを修正しやすくなります。

トラブル発生時のポイント

トラブル発生時は、何が起きているのか現状の把握を優先しましょう。トラブルの原因が曖昧なまま対応を進めると、かえって混乱を招く可能性があります。

原因が分かったら、優先順位を見直しましょう。影響範囲の大きい課題から順に対応することで、トラブルを鎮火できます。

必要に応じてスケジュールや進め方の見直しを検討することも重要です。当初の計画に合わせるよりも現状に即した形に調整した方が安定した進行につながります。

関連記事:炎上プロジェクトの火消しとは?立て直し時の注意点を整理

外注の進め方を見直し、安定したプロジェクト運営につなげよう

外注がうまくいかない原因の多くは、スキルや能力ではなく、進め方や関係性の設計にあります。

要件の曖昧さや情報共有の不足、体制の不備が重なることで、認識の相違や対応の遅れが生まれ、プロジェクト全体に影響が及びます。

一方、目的や要件が明確で情報共有が円滑に行われている環境であれば、外注先も判断しやすくなるため成果につながりやすくなるでしょう。また、適切に裁量を持たせ、提案を取り入れる姿勢があれば、外注先の強みを引き出すことも可能です。

外注を成功させるために重要なのは、特別な手法ではなく、基本となる進め方を整えることです。まずは、自社のプロジェクトの進め方や体制に課題がないかを見直す点から始めてみましょう。

株式会社BTMでは、外注プロジェクトにおける課題整理から進め方の改善まで、一貫して支援しています。外注がうまくいかない原因が分からない、進め方を見直したいといった場合は、お気軽にご相談ください。

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